小川カラーシステムについて  

まず、基本的なカラーの話はこちらから

小川カラーシステムとは、通常のプラグ/ソフトベイトカラーのラインナップとは少し離れて、小川健太郎の考える独自の色理論に基づいて導きだされたカラーチャートです。

また、カラーシステムは各色ごとに魚へ向けての特定の要素、信号(メッセージ)を持っており、対象となる魚を生態ごと、地域性ごとなどに振り分け、それぞれの範囲内で汎用性の高いカラーを割り出しています。

対象魚:シーバス全般、バス全般

カラーシステム概要

回遊型と居着き型

 まず、小川カラーシステムでは、どんな魚を狙うかということにおいても、対象魚のタイプを回遊型か、居着き型か判別することでカラーの優位性を割り出すことからはじまります。回遊型は普段から脊椎動物(つまり魚)を捕食するため、その血中成分であるヘモグロビン(鉄)の色、赤の系統へ興味と興奮を示します。また、光量によっては黒への反応も強く見られます。これに対して居着き型は無脊椎動物(つまりエビカニ、貝など)を捕食することが多いためか、その血中成分であるヘモシアニン(銅)の色、緑の系統への興味を示します。加えて、白に興奮を示すタイプが多いのも居着き型の特徴といえるでしょう。

 当カラーシステムではこれらのカラーを基軸に光量、魚のレンジによるルアーへの目線の上下、透明度、ベイトパターン、水の色、スレ具合などの要素を絡めてカラーローテーションをしていくことをおすすめします。

 例えば東京湾のシーバスの場合、千葉側は土地開発以前(つまり昔)より砂浜、干潟を中心としたなだらかな地形で海流も流れやすく、回遊するスズキを狙うゲームが中心となります。コレに対して川崎側は磯や岩礁地帯(現在は工業地帯)を中心とした入り組んだ地形で背中の黒っぽい居着きの魚を狙うゲームが中心となっています。この両地域では明らかに魚の好むカラーが異なります。これらは小沼正弥の証言と小川の推論がぴったり一致した好例で、見事千葉側にレッド系、川崎側にグリーン/チャート系をもって、それぞれ別格の釣果につながることが当てはまりました。

 また、バスの場合でも回遊中、またはストラクチャーにサスペンドしている回遊型バス漁港のミオ筋やウイードにぴったり隠れて居着いているバスでは色による興奮の割合が変わってきます。こちらは「ラージマウスバス中心だった日本の釣りで、ウォーターメロンカラーが特化して流行した事例」や「夏の赤の威力」「フロリダバスに効く赤」をご存じの方ならすぐに理解していただけると思います。

 トラウトの場合はニジマスとブラウントラウトの違いなどを考えてみるとわかりやすいかも知れません。赤〜ピンク系の色が特に効くのはニジマスです。変わって、ブラウントラウトでは白に対して怒りに近い興奮を示し、緑系のルアーをよく捕食します。また、同じ居着きといわれるイワナもブラウントラウトに非常に似た性質をもっています。管理釣り場などで魚種の釣り分けというスタイルにこだわったとき、ルアーの動きの次に必要になってくるのがこういったカラーローテーションの組み立てです。カラーによっては動きよりも重要な場合もあるほど(ブラウントラウトへの白など)なので、うまく利用すれば有効な釣法となりうるでしょう。※現在トラウト用ルアーには当カラーシステムは採用されていません。

についてはシーバスマガジン2001年7月号に掲載されました。上記内容の他、下記のようなことも書きました。

〜中略●距離をつかむ色
 人間の世界に話を戻すが、霧の濃いヨーロッパの車のリアフォグランプはトコトン赤い。本来、霧の中よく見える色は乱反射しにくい黄色であるはずだ。また、高層ビルの上空には必ず赤いランプが付いている。これも黄色だとどうなるのだろうか。じつは、これらのランプに赤の持つ最大の効果が隠されているのだ。つまり、『赤は距離をつかむ色』なのだ。シーバスに試しているとよくわかるのだが、ショートバイトが異常に少ないという結論に、自然と行き着く。ガップリと食い付いている魚が多いのだ。これこそ、シーバスフィッシングでの大きな悩みを解決する一つの手だてになるのではないだろうか。〜以下略

についてはバスワールド2001年10月号に掲載されました。

カラーシステム採用色

SIN-ZO bait seagreen (MARS)

3&4インチ、一部店舗にて10月末〜11月販売予定

カラーシステム第1弾はSIN-ZO居着き用グリーン。従来のカラーではアボガド系とされるベース色に注目、コレにグリーンウィニー風ブルーマイカを使用し、人間の目線からもルアーが確認できるように視認性を向上させました。有効となるエリアは漁港。バスでもシーバスでも、はたまたメバルなど根魚にも、居着きの魚の反応は抜群なカラーでした。チャートが効かないときに口直し代わりに投げるのもこのカラーです。

SIN-ZO bait cassis red  (MARS)

3&4インチ、一部店舗にて12月販売予定

カラーシステム第2弾は回遊系レッド。長い間テストされ、メディアの露出がかなりあったにもかかわらずテスター間で出し惜しみされていたカラーです。有効エリアは光量の多い場所。魚を追ってシーバスが入っているエリアや、春分の日〜秋分の日までのデイゲームで魚を寄せたいときに効果的です。バスでは夏の昼間という日光が強く当たるエリアがメインになってしまいますが、フロリダバス狙いやダムのバックウォーター狙い、サスペンドバス狙いに効きます。他にも回遊する魚をジャンピングで狙う、という新しいゲームの可能性を秘めたカラーです。ショートバイトが多い場合にも、魚に距離をつかませることのできる、このカラーが有効です。

crimson blood  VAGABOND

搭載アイテム、一部販売中

ライギョペンシル、ライギョスピン、ウンデッドベイト、ターポンの各ハンドメイドルアーラインナップに搭載された小川カラー。ただ赤を塗るくらいなら、血を流している様を表現して欲しい、というリクエストに答えてもらった。出来上がりがめちゃめちゃカッコイイ!と個人的に気に入ったカラーリングなうえに、朝陽、夕陽の斜めの陽光に対してきっちりと赤を反射するため、バスの出が非常によく、ショートバイトがないので気に入っている。(釣果の話からは逸れるが、このカラーリングは所有していることへの満足感でも群を抜いている。というか正直イチバンかっこいいと思う。)

カラーシステム推奨色

ima komomo & sasuke Onuma red AMS DESIGN CENTER

12.5&9センチ、近日販売予定

アイマのオヌマレッド。小沼正弥のセレクトによるカラーです。回遊性の強いシーバス狙いに開発されたカラーで、3月末〜9月末のデイゲームや、常夜灯という強い光量の条件のもと使用されることをお勧めします。

SARUNA ghost red (SMITH)

8、9.5、11、12.5センチの4アイテム 限定販売

スミス社のホームページにも掲載されているとおり(詳細はこちらで見ることができます。)、『常夜灯の影の部分』ではなく、あえて(セオリーに反して)明かりの真下でバイトに持ち込むことのできるように、と作られたカラ−です。これは、東京湾でいうと千葉側のような回遊タイプの魚狙いと、距離感を持たせてのショートバイトの減少を目的としているため、このようなセオリーに反した使用方法を選んでいるのです。

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